外債の種類によって、為替変動リスクの大小、メリット、デメリットが違います。それぞれみてみましょう。「利付き債」は、円安になればプラス、円高になればマイナスと、為替の動きが損得にストレートに反映します。毎回の利払いも償還も外貨で行われるので、そのたびに違った為替レートが適用されることになるからです。そのため、満期になったときの最終的な利回りがつかみにくいというデメリットがあります。「利付き債」のメリットは、最も一般的な外債で、途中で売却したいときには比較的売りやすいことです。利付き債と違って中途で金利を受け取ることができない「ゼロクーポン債」も、為替の動きが損得にストレートに反映します。ゼロクーポン債のよいところは、発行された時点で、買う価格と満期時の直還金がわかっているので、満期になっているときの為替レートに応じた利回りがつかみやすいことです。たとえば、額面金額一〇〇米ドルの八年もののゼロクーポン債を、米ドル一〇〇円のときに、七五〇米ドルで買ったとしましょう。一米ドル一〇〇円ですから、七五〇米ドルは七万五〇〇〇円です。五年たって、一〇〇〇ドルを受け取ります。この時、円安になっていて一ドル一一〇円になっていれば、一一万円になるので、大きな利回りを得ることができます。しかし円高になっていて、一ドル八〇円になっていれば、八万円にしかなりません。利回りはいたって低くなります。このように、ゼロクーポン債は満期時の利回りが把握しやすいのですが、利付き債の場合は毎回受け取る利息の為替レートも考えなければならないので、最終的な利回りが不透明なのです。外貨預金に挑戦するときに、以上のことを思い出してもらいたい。