業界自体が縮小傾向にあって、頂上に立つ場所もないような業界にいらっしゃる方も登る坂を早く変えたほうがよいでしょう。沈みゆくタイタニック号からは、いち早く降りなければ、あなたも沈んでしまうことも考えられるからです。あなたが働いている会社が、沈みゆくタイタニック号かどうかは、いくつかのポイントをチェックするだけで、おおよその見当はつきます。たとえば、財務諸表をチェックしてみる。この場合、最低でも、売上と利益がここ数年間、伸びている傾向にあるのかどうなのかがポイントです。それから、あなたが今いる会社で、周りにやめる人間が増えていないかどうか。「沈む船は、人が逃げるよりも先に、船に潜んでいたネズミの方がさっさと逃げる」といいます。これと同じことが会社にもいえます。もし、目に見えて周りにやめていく人が増えているようなら、末期的といえるかもしれません。いっぽう、金融業界は、かつて先行き不安から、沈みゆくタイタニック号業界かと、心配されていましたが、最近では明るさを取り戻し、求人もすっかり復活しています。
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このように、沈みゆく業界は、固定化されているわけではなく、刻一刻と状況が変わっていくことにも注意することが必要です。金融業界は、公的支援を受けたことで明るさをとりもどしましたが、日本の場合、「一方でクビを切りながら、一方で新規採用を行うのはひどい」という風潮がありますから、どの業界もリストラをやっている最中は採用がしづらいのです。けれども、金融業界は、05年にリストラが一段落し、利益も生じて再建のめどが立ってきたので、いよいよ再開に向けて新しい人を採ろうと動きだしたのです。転職市場は今盛り上がりを見せているといっても過言ではありません。転職にチャレンジしている社会人は、転職情報サイトを利用することが、当たり前になっているそうです。